

介護福祉士は利用者の生活にとても近いところで関わっています。私は主に食事やお風呂、着替え、歯磨きなど身の回りの手伝いをしています。話し相手や相談にのったり、レクリェーションも行っています。また、家族の方にも普段の生活の様子を伝えられるよう心がけています。普段笑顔のない方が笑ってくれると嬉しくて、喜びに繋がります。介護の仕事は利用者の生命を預かり生活に大きく関わっているため、とても大きな責任のある仕事です。責任の大きい分、やりがいのある仕事だと思います。
わたしが介護福祉士という仕事をめざしたのは、中学生の頃同居していた祖母に左マヒがあったことがあげられます。また、その頃学校で老人ホームを訪問する機会があって、そこでのお年寄りとの交流が心に残ったこともあります。高校3年生のときに専門学校の説明会があって、丁寧な説明を受けたことで、介護福祉士という資格を取得して、福祉の仕事に就くことが実感できたことが大きいと思います。日福(日本福祉学院)に入学しての2年間はあっという間でした。どの科目も大切ですが、なかでも医療技術演習(独自科目)はいまの現場で役立っています。施設内では、介護の知識・技術だけでなく、医療についての知識・技術も必要で、それらは看護師だけのものではなく、介護福祉士であるわたしたちも共有しなければならないものだと思います。やはり"いのち"をあずかっているのですから。大きな責任がある分やりがいにつながっているように思えます。まだまだ、「発見」と「反省」の日々です。これからも初心を忘れず、利用者の立場に立って、その方々の支え、いわば"杖"になりたいと思っています。



病院では、患者さんが入院や通院する際、医療費などの悩みについて相談を受け、さまざまな制度につなぎ、診療を受ける上での不安や負担が軽減するよう、ささえて行きます。たとえば「会社を辞めて医療費が払えないので手術をしたくない」といった相談や、障がいのあるお子さんのお母さんを精神的に支える支援もあります。このような患者さんやご家族の生活をまもることが病院で働く社会福祉士のしごとです。
わたしは病院に勤務していますので、医療ソーシャルワーカーとも呼ばれます。相談は主に病院内での患者さんやこれから病院にかかろうとする方からの内容が多いのですが、実は、相談される方が抱えている悩みはひとり一人事情が違い、生活全般にわたっての相談も結構あります。また、病院内の患者サービスセンターを直接訪れて相談される方以外にも電話での相談も多いです。その場合は相手の方の顔が見えないので、相手の方に嫌な思いをさせないように話し方には気をつかっていますね。患者さんや電話での相談者に、悩みを解決に導く何らかのいい情報が提供できればと思います。窓口にみえられた患者さんが笑顔で帰られるとき、この仕事をやっていてよかったと感じます。
そもそもわたしが社会福祉士を志望した動機は、人と話したり、人と関わる仕事がしたいと思ったからなんです。そのときは社会福祉士という職業があることも知りませんでしたが、日本福祉学院に通い社会福祉士の資格を取得。病院に勤務して1年半くらいになりますが、毎日が忙しく充実しています。患者さんやそのご家族の相談に乗ることは、“究極の人との関わり”だと思います。ですから、ずっと社会福祉士という仕事を続けていきたいと思っています。


『地域活動支援センターでは、地域で暮らす精神障がいを抱える人に対するサポートを行っています。日中活動を通じて生活のリズムを整えながら、仲間と一緒に将来のことを考えたり、自分の課題を見つけ改善していこうとする利用者さんを支えます。また、地域社会や企業とご本人を繋げたり、新しい福祉サービスを開発することも重要な仕事です。精神保健福祉士は、障がいを抱えながらもその人が望む生活を実現する、そして当事者に寄り添いながら社会における絆を創りだす、大変やりがいのある仕事です。』
これまでは精神障がいを抱える人のサポート=医療となりがちでしたが、現在はそれだけではなく、その人の生活全体を支援しようとする考えが主流となりつつあります。「地域活動支援センター」とは、地域社会で暮らす当事者が、自分と同じ生活上の困難を抱えている人たちと集い、時間を共有しながら居場所として使える拠点です。また、これから自分がどのような生活をしたいのかなどを考える場所でもあります。医学的な治療と平行して通うなかで日中活動をし、生活のリズムを立て直すきっかけを作るのです。
"精神障がい"と聞くと、自分とは遠いところにあるように思われがちですが、想像以上に実は身近なものです。ここ数年自殺者の増加などでメンタルヘルスが非常に注目されていますね。近年の傾向として、代表的な疾患である統合失調症だけではなく、神経症や発達障害などのほか対人関係の不調など、多様な問題が精神保健の支援の場に持ち込まれるようになりました。その意味では、ますます地域で生活を営みながらのリハビリテーションが重要になってきています。
このように、病気を抱えながら社会の中で自分の力を発揮していくことは、今までよりもずっと十分可能となってきました。私共のような支援センターに通うことにより、病状の安定を維持しながら生活の幅を広げ、人の中で変化し、社会へと戻っていく姿を見たときに、本当にこの仕事にやりがいを感じます。ところで「社会復帰=就労、自立」だけではありません。人の中でつながりを持って生活する、障がいを抱えながらでも何か出来ることを見つけるなどして輝いている人を見るとき、本当にこの仕事をしていて良かったなと感じます。
社会復帰とは、その人にとっての暮らし、生活を成り立たせていくことです。私たちの役割はその人なりの生活のイメージを、現実のものとしていくお手伝いをしていくことだと思っています。
私がこの仕事を志そうと思った動機は、人間が精神のバランスを崩すとはどういうことなのか、バランスを崩すことによって心が削られていく体験をした後に、支えがあるのかどうか、という点に非常に興味を持ったことです。例えば怪我をした身体のリハビリテーションは、自分でも良くなっていくプロセスがわかります。それに対して心の障がいは、快復が自分では?みづらく、またそのプロセスも長い経過を要します。ではその期間は何によって支えられているのでしょうか。それは人との"つながり"なのです。心の障がいを負い何かを失ったとしても、人との絆によって支えられながら生活をしていくことは十分可能なのです。
最後に、精神保健福祉士のこれからの展望について触れておきます。地域で生活する人への支援に関わる機関や人といったいわば"土壌"や、具体的介入方法はある程度出来上がってきたと思います。これからは就労支援を中心とする、機関でのウォーミングアップを終えた障がい者が社会参加出来る場の開拓や創設が重要となります。例えば雇用側の人たちに対して、どれだけ当事者のことを分かりやすく伝えていけるか、そうした力が必要です。われわれ地域で働いている精神保健福祉士は、自分たちだけで頑張るのではなく、地域とのつながりや共有を深めながら、発信していく力が必要なのです。精神の病いや障がいは、この社会のありようと深く結びついています。隔離と収容の歴史からメゾ、マクロな視点で精神障がい者の社会参加を具体的に押し進める牽引者としても、精神保健福祉士の活躍が期待されていると考えています。